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この夏、みたもの 2019

もう涼しい風なんて吹かないんじゃないか… と思われた真夏の暑さも通り過ぎて、気配が秋になってきた8月の終わり。

TVでは九州の大雨の映像が流れていて、心配なことです。

そんな今日ではありますが、この夏私はあいちトリエンナーレへ行ってきました。
開幕3日で中止となった「表現の不自由展・その後」の展示中止は個人的にはとても残念…。ネットを見れば、様々な意見があふれていますが、それらは他人の意見であって、自分が直接見て考えたものではありません。そして、いくら人の意見や考えを追いかけてもつぎはぎだらけの情報でしかなく、もし自分の目で見て考えられる場があれば、どう思ったのだろう… というのは結局わからないままで、わからないという状況から一歩も動けなくなってしまったことがなんだかやるせなかった。見る機会・知る機会を奪われるというのはこういう事なんだな… と考えたりしていました。
とはいえ、実際に行かれた方も多いと思いますが、各会場には「さすが国際展!」と思うような見応えのある作品がたくさんありました。

映像作品も多かったので写真がないものもたくさんあるのですが、いくつか載せてみました。

愛知への旅行中、川上未映子さんの「夏物語」をずっと読んでいたということもあり、個人的に青木美紅さんの作品がとても印象に残りました。

壁にあったステイトメントの中にも、いくつも気になる言葉が書かれていて、何度も読み返しました。人にもよるだろうけど、これから先、もっと切に必要とされていくテーマなのかな… と思いました。
今回のトリエンナーレで初めて知った作家も多く、今後の各作家の活動が気になります。
そして私が訪れて以降(私が訪れたのは8月中旬)、作家によっては展示の変更などもあったようで、その後の展開が気になるところです。

もうすぐ夏も終わりますね。揺らめく水面は豊田市美術館にて。