秋の休日、京都にある並河靖之七宝記念館へ行ってきました。
以前に清水三年坂美術館で初めて並河靖之(1845~1927)の七宝作品を観て以来、信じられないようなその美しさに本気で驚いてしまったのですが、
こちらの記念館は、その住まいと工房を垣間見ることができるとても素晴らしい空間でした。
館内には作品と一緒に下画も展示されていたのですが、蝶や植物などがなんとも繊細な筆致で描かれていて、いつまでも眺めていたくて、
私は日々の喧騒をすっかり忘れて見入ってしまいました。
学生時代、金工をやっていた事もあって、その工程や工房の様子を想像するだけで気が遠くなると同時に、なんだか身がひきしまるような気持ちになった、
そんな1日でした。
上の写真は、以前に清水三年坂美術館で買ったポストカード。
とても気に入ってるのですが、当然ながら、やっぱり本物を見るのとは全然違う…
でも、見ればみるほど、ほんとにこれは、人がつくったの?って気分になってしまいます。